サヨナラノムコウ
このまま時間だけ止まればいいって本気で思っていた
忘れぬ日々よ

伸びたその影を 少しずつ交わしながら歩く 帰り道
『じゃあね、また明日』
そう告げて独りになるとすぐ
明日が来て欲しいと願うんだ

雨音が滴る
傘をいつも分け合って
強がりなあなたは
涙流しながら振り返らずに

ずっといつまでも消えない痛みさえも
拭えなくて傷つけてしまった夜もあった
だけどわかったよあの日の言葉の意味
幸せになるために望んだ答えなら

記憶の隅っこでまたあなたを探していたけど
俯いて
知らず知らずに期待して通り過ぎてゆく
現実は冷たいね

もがき続けていた
暗闇のど真ん中で
手を差し伸べても
あなたはもう此処にはいないから

まだ少し前に進めなくても
何度歩む事を捨てないで
きっとその先に光りはある

いつかまた逢えるその時が来るなら
謝ることじゃなく全て受け止めたくて
涙がこぼれても
あなたのその笑顔が
旅路の途中で今 鮮やかに蘇るよ

さよならの向こうで