晴れて陽射しが照る日に散歩をする
穏やかな気持ちで昨日を振り返りみる
形のないものにさえ初めは尖っていて
体に巻き付けた針で触れられないように
そんな一時を越えて軟らかく
包む人の温もり勇気で求めて
赤い顔をした恥じらいを捨てて明るく
そして利害の意識よりも純朴な喜びを
たまに心をくすぐる綿をつまんで
マイナスな考えを忘れていき
繋いでいく
長く生きることには今も惹かれず
その日暮らしの感覚で日々を過ごしてゆく
形のあるものすべて終わりがくるという
大事にすべき意識は目に見えるものだけでいい
嗚呼繰り返す過ちとともに
無くした自己の苛立ち酒で流してゆく
嗜好品という無駄金を無計画に遣い
どん底な生活とともにプライドを捨てる
後の幸せが信じられずに今も
小出しで潤すような感動で過ごしてゆく
この世に生まれる意味は特に無いとして
どうして意味を求めて日々過ごそうと
考えるほどに自分の愚かさに気付く
綺麗な形のまま生きれず悲しい
人と人とのふれあいを意識して考えては
臆病になって力が入らぬ日が続く
そんな些細なやりとりで呼吸を忘れてしまっても
優しい人がリズムを整えてくれる
感覚で素直な姿を忘れず進む
例え見栄えが悪く嫌われようとも譲れぬ思い
許されるまで自由を求めて進む
ありのまま生きてくたばるまで息をする
それだけで済むのならそれでいい