2人の神様
君に逢えて僕は嬉しくて
余りの嬉しさに
泣きそうで
そんなの君に
悟られちゃまずいから

何ともない様な顔
作ったりして
そんな僕をみて君は
笑って笑ってくれる

なんの躊躇いもなく
僕を見つめて
見つめてくれる


僕がこの世で最も
恐怖に感じる事
それは君に僕を否定され
君に嫌われてしまう事だよ
だから僕は君に
『本当優しいね』って
言われるほど
優しい言葉
吐くのかもしれないね


僕は君のために
『心の扉を開いて』と
歌ったの

でもね誰より扉に
鍵をかけていたのは

ごめんね
僕の方なんだ

正直に言うよ

心を隠したのは
僕の方なんだ

今さらごめんね…




だけど臆する僕を
繋ぎ止めた
君の手の体温が
冷えきった僕の心体を
伝うから
目蓋の裏で凍ってた
氷河が静かに
溶け始める

ぽろぽろぽろ…

ポロポロポロ…

温かい水分





他の誰かじゃなくて
君への思いなんだから
それが
“恋”だの“愛”だの
もう関係ないね


君といれれば楽しくて
君と逢えれば幸せで
不幸すぎす幸福すぎない
そんな2人だから
いいんだよ




君の神様と
僕の神様は
お互いの心をかさねて


新しい
2人の神様に
願いを託したの


新しい言葉を託したの





臆する

僕を繋ぎ止めて

君をダキシメサセタ

その感情が

君に僕が『好きだよ』と

云わせる


僕に君が『好きだ』と

云わせる




2人の神様は探しだした
恋でもない
愛でもない
新しい感情の名前




そしたらね
僕の中の全細胞が
遭難した心を
見つけたの
探しだしたの
助けだしたの





『生きてたよ…』


『良かったね…』