流砂
白んだ空に 閉め切った部屋
灯す蝋燭 手のひら かざす

皮膚が 焦げる むせる臭い
焼いてしまうの 愚かな夢は

笑ってられるように
上手く巻かれてゆけるように

私を蝕む病魔は
抵抗虚しく 気づけば
底無しの流砂に呑まれ
息さえ できなくて

盲いた心 光は宿らぬ
自分の体 ただ 抱きしめる

飛んだ意識で 音を拾って
言葉に換えて 生き繋いでる

保ってられるように
下手に狂わないように

私を蝕む病魔は
抵抗虚しく 気づけば
底無しの流砂に呑まれ
息さえ できなくて