もう記憶の中に溶けたあの位置で
僕は未だ耳さえ触ることができない
前を見た瞬間に響く耳鳴りが
夏から逃げることを推し進める
間違った認識が
風化を受け
ますます僕を腹立たせる
自分の両足を切って
つけかえれば
その意味がやっとわかるでしょ
僕の声の底
人はそれを過剰と言う
君が望むなら
消えてしまえば
例え恐れても
自ら攻めないかぎり
何もしないのに
流れる意味の甘さ
自ら思考をやめ
ただ無垢を装う
螺旋のくせに
例えば周りにある景色を
消されても
それも知らず指だけ指して笑う
君達の方から投げかけたのに
あまりに勝手なそれを
許せはしない
あれから僕の中で
小さな渦がまき
また引き込むのを
ずっと見ていた
繋ぎが聞こえる
耳をすませば
静寂が故に
君達の持つ全て
それが邪魔をしてるんだ
透明な「何故」は
許されないのに
哀しみが悦びと変わってしまったら
それが始まりとなる
あれから僕の中で
小さな渦がまき
また引き込むのを
ずっと見ていた
繋ぎが聞こえる
耳をすませば
静寂が故に
行く末は
何故