カケル
この雨があがって 虹がかかったら
君の手を握って 走り出す

ぽつり ぽつり 突然の雨に
雨宿り 神社の隅
隠れた陰に 光を見つけたよ
笑う君は眩しすぎた

「急に降り出したね」差し出されたタオルは
冷えた体を 温めてくれた

探した 沈黙を埋める言葉
もっとそばで 君を笑わせたいの
この雨があがって 虹がかかったら
君の手を握って 走り出す 走り出そう

ぽつり ぽつり 弱くなる雨に
タイムリミット あと少し
最後のしずくが 地に落ちるとき
風が吹いて 時間を止めた

立ち上がろうと 手をつく君の横で
あたしはまだ 動けずにいた
「さあ、帰ろう」差し出されたその手は
鼓動を更に 早くさせた

繋いだ 手と手 心と心
もっとうまく 君を笑わせたいの
この空が晴れて 虹がかかったら
君への思い 伝えに行くから

笑った 君とあたしとこの空
大切なもの抱いてここにいるんだよ
この雨があがって 虹がかかったら

探した 君に贈る言葉
もっとそばで 君を笑わせたいの
繋いだ それに力がこもったら
見上げた空 七色に輝く
今 言うよ