デッサン
見慣れた色の日々や
伝え忘れた言葉
言い訳のような描きかけのデッサン

光と影の隙間
夕闇が胸も覆った
静かに移ろう季節の中へ

憂いのない声で
描いていた淡い絵
それがすべてで世界だった
プラスティック製の愛
プラスティック製の世界で
重ねた色 重ねた嘘

青い季節が転がっていた
新しいだけの濁った街に
無表情のように映る世界が
この胸の中の明日を溶かして揺さぶるんだよ