笛、鳴る 君、笑う 黒い雲
変に愉快 踊り狂う 顔見知り
綿菓子を手に持って、君は遠く
どこにいったか忘れて さようなら
吊るされた提灯が並ぶ風景
若い向日葵が下を向く
出店にたむろしている人々が
楽しそうに騒がしく上を向く
竹薮に消えた林道の
赤風車を投げ飛ばす
金魚が空に浮かんでいる
子供たちがすくえなかった命
楽しいおまつり僕も行きたいな ×4
僕は悲しいおまつり
さっきまでいた僕が消えた、なんて
「嘘はつくな神様」と吠えている
夕暮れの神社の裏 ゴミ置かれ
出店、人、人、出店
入れ混じっちゃって
黒い四隅は、セピアの石畳おぼろげに映し
浮き世に蔓延る美男美女の夜は、続いてく
祭りの後すら忘れちゃったよ、何もかも
僕を忘れておまつり
数年前までの集団行動
楽しいおまつり僕も連れてって ×4
ひとり下駄を鳴らした