誰かのマッチポイントが雨になって
埋もれるアイスピックを濡らしてしまった
なんでもないといつも笑う君の声を消した合図
夜、点と点をつなぐ
変性炉の内部に時が満ちて
視界のビルの影が傾いていく
既視感なんてとうに消えてしまってんだ
いつのまにか君はいつだって
沈んでゆく
イメージを
描いてんだ
ずっと深く
扁桃腺が腫れて薬を出された
冷え切ってるステンレスで指を切った
飽きた事はいつも生ゴミの日に出して
観ない振りをしてるけど
君は少しでも
近くに
笑う声を
求めてんだ
もっと近く
近くで愛したい
愛したい