あの日語った夢に満ちた その眼差しに
わかったような顔して 何度もそれに釘を刺した
「時は無常だ」なんて程度の知れた常套句じゃ
曲がることのない気性だ わかりきっていたかな
あの日もこんな風な夕日の中で僕らは
どんな未来望み 何を話していたっけ?
思い出そうとして またすぐに目伏せたのは
瞳に光を失った それだけではないんだ
ススキの音が風に混じった
夢にまっすぐであった君は
強い風が吹いて地に伏した
魂を必死で守ろうとして 飛ばされないようにした
僕らがこの胸に抱いた 光の中で交わしたあの誓いが
大人気ない法螺となって 見知らぬ明日に溶けていく
なのに君は抱えていた どんな風が吹き荒れたとしたって
大事に抱きしめ続けたんだ 変わらぬあの日のままの笑顔で
見渡す限りに光る夕焼けの空の
秋の湖畔に映った姿に戸惑い迷う
僕を庇って笑った時とまるで変わらぬ君の
夢の途中で目が覚めると
君の元へ走った
別れ間際 君が立てた 旗に込められていた誓いが
そっとおぼろげな光となって 見えないものが見えてくる
忘れているフリしたんだ あの頃の僕ら 浮かべてた笑顔が
茜の空に映って あまりにまぶしくって
僕ら再会し再び 互いの夢に誓い交わした後
その別れ間際に そうだ あの旗を君と掲げよう
次に会う時には少し 今の景色も好きになっているとして
僕も笑えているのだろうか 変わらぬあの日と同じ笑顔で