nitai
真夜中にふと起きたとき思うの
今までのことが全て夢じゃなくて良かったって
だから眠るときにはその感覚が
突然 消えないように常に触っていたかった

例えばもしもあなたの記憶が
ある朝 突然 抜け落ちたなら
あたしも記憶を綺麗に消して もう一度 出逢いましょう
創られる詩はきっと昔あなたを想った詩

何一つ知らなくても平気
あなたと響き合うことができる
あなたがあたしの声
心で聴いた以上は忘れられる筈などないもの


寒空に手をつなぐと思うの
この指が離れたら凍え死ぬんじゃないかって
それは今 あまりにも冷たすぎて
恐ろしいことだから決して離さないで居て
(隠した手のひら)

例えばもしも(もしも)
あなたが(あなたが)
命の在ろうと(在ろうと)
無かろうと(無かろうと)
消えて(消えて)居なくなってしまったら(あたしは)
あたしは時が流れるのも恐れずいつか(いつか)
冷たい氷になって 
深い眠りについているわ(深い眠りについて)

何百年 待たされてもいいの
あなたの細胞が現れるまで
惹かれ合ったことを(惹かれ合ったことを)
忘れずにいられるならきっと
氷は溶けていく筈(忘れずにいて)


何一つ知らなくても平気(響き合える)
あなたと響き合うことができる
あなたがあたしの声(あなたがあたしの声)
心で聴いた以上は忘れられる筈などないもの(心で聴いて)


何百年 待たされてもいいの
あなたの細胞が現れるまで
惹かれ合ったことを(惹かれ合ったことを)
忘れずにいられるならきっと
氷は溶けていく筈(忘れずにいて)

(想いは溶けていく)