赤い丘
丘の上はいつも花が咲いていた
匂いも風もみんなの声も
この体が覚えている

なぜ僕らは分かれたの
あの日何が起こったの
日が昇り また沈み
国境になった銃弾の痕

いつの日かそこまで行きたい
閉ざされたこの道を飛び越えて
いつかまた君に出会いたい
荒れ果てたこの丘で手を取って

街に灯りがつき始め 少しずつ時代が変わり始めていても
この心は待ち続ける

大地に不毛な線を引き 自ら安楽の地を築く
隣で笑ってた君の声 届かない
本当に帰るべき場所 わからない
僕らは兄弟 血を分けた兄弟
川が分かれても元はひとつであるように
すべてはひとつだった ひとつだった
なぜ今向かい合っているの 逆らえぬ力の下で戦い
横たわる丘の上で願った
この場所に花が 再び花が咲くことを

いつの日かそこまで行きたい
閉ざされたこの道を開きたい
どうかまたあなたに会いたい
どれだけの年月が流れても

新しい世界を生きたい
積み上がる瓦礫から立ち上がり
いつかまた夢を語りたい
荒れ果てたこの丘で手を取って