終わらない 夜のような 暗い土の中で 目が覚めた
額の辺りに 常に冷たく 覆う何かを感じていた
頭上で小川がせせらぐような
雪解けの音が
季節の知らせを受け取るべく
背筋を伸ばして
顔を出して 光を浴びた
認められるために 今 呼吸を確かめた
ゆっくり解けるように 世界は動き出した
僕の位置が 生まれた
そのまま動かないふりをしても
穏やかな音が
新しい季節が歌うような
雪解けの音が
そう 聞こえる 合図を送っている
世界は僕に送っていた 認められていた
顔を上げて また 光を浴びた
芽吹くべき時を 迎えた