不意に 髪を揺らした 街の風に 気がつく
君の声が 街のざわめきに混じって
少し 聞こえたような 気がした
あの日見た夢が 蜃気楼の彼方に
遠く揺れながら 見えなくなりそう
選んできた道が そこに続く道だと
信じるのに 少し 不安になった
鈍い 眩暈の中で 人の流れに迷う
いつの間にか 君のいない街の中に
君の姿を 独り 探した
アスファルトの街に 乱反射する光が
いつしか 目の前を 眩ませていく
あの日見た夢が 蜃気楼の彼方に
遠く揺れながら 見えなくなりそう
優しくて切ない 君の声が聞こえたら
また もう一度会える あの日のあたしに