それからも日々は 辛うじて過ぎていった
見慣れない朝は 相変わらず あるけど
なんとか呼吸も続いてはいるし
大声で笑う時もたまにある
大抵の事なら 何の不具合も無く
人並みにこなせるから 大して苦労もしていない
平凡にも思える この緩やかな日々に
心底埋もれていたいとも思うけど
あいにく それは叶わない
引き戻されて絡まったら のたうち回って また明日
誰もが望む様な ありふれた幸せを
同じ様に望む事は 僕には許されない気がしてる
身近な安らぎに 甘えてみたところで
目に見えてたよ ほんの気休めにしかならない
万能だったはずの この体が
急速に重みを奪われていくだけ
取って付けた様な意識で
「痛い」とか「つらい」とか言って
いつまでも 自分だけをかばってる
触れてたい毎日は 今はここに無いけど
有って無いような こんな存在でも
連れて行ってくれるなら すがっていようかな
強くはないあなたを 強がらせたのが僕の弱さで
上手に生きれなくなってから
生きさせてもらってたと知る
はじめからずっと ひとりきりなら
孤独も知らずに済んだだろう
あの時感じたぬくもりは 「償え」と言うだろう
そんなでも まだ続いてくれるなら
それだけできっと 毎日は優しい
生きたくなくても生きてみる
あなたが忘れてしまうまでは
これからも日々は辛うじて過ぎて行く