30代独身女のブルース
一人ぼっちでお酒を 飲んだくれてもいいじゃない
さびれた路地裏の 看板も無い酒場で

肩張って意地張って 生きてくのにも時々ね
疲れてきちゃうのよ 自分が選んだ道でも

この歳まで一人で 何とかやってきたのよ
いまさら誰かに甘えるなんて できやしないわ あぁ

涙の一粒も ホロリこぼし終えたなら
黙って出て行くわ そんな目で見ないでよ


別に男がいなくちゃ 生きてゆけないわけじゃない
逆に気楽でいいわと 自分に言い聞かせてる

苦い恋もあったけど そんなことはどうでもいい
気がつきゃ理想ばっかり 現実離れしてくわ

なにもかもに疲れて 街を一人歩けば
楽しそうな若い子ばっかりで イライラするの あぁ

さびれた路地裏の はやりもしない酒場なら
うるさくもされないし ちょうど都合がいいのよ

強い女の仮面を かぶって生きてきたのよ
世間の荒波にもまれたなら
生身のままじゃ傷ついて立ち直れない

大丈夫ほっといて なぐさめなんて要らないわ
優しくなんてされたら ボロボロ泣いてしまうわ

涙の一粒も ホロリこぼし終えたなら
黙って出て行くわ そんな目で見ないでよ