Salinger
スニーカーを抱えて見る新世界を
不意に奪い返してみたら割と良くある事情だった

「記憶違いでもいいの」 崩れた砂山
打ち寄せる波に似てる損な事を浮かべていた

今でも思い出すのは一人の声

明日が来る 正気じゃない
月の満ち欠けも置いていく
優雅な日が過ぎてく 俺の周りでは

遠ざかる術を知る夕暮れ間近は誰も居ない様に見える
割と良くある事情だった

それでも思い出すのは一人の声

肌寒い季節が狂った街角で流れる静寂を弾いてく 
俺の周りから

ああ言った こう言った ぶつかる不幸せ
「まあいいか」 なんては満たされはしない
胸に咲いた花 見失いそうだろ
どう行った? こっちだ
思い出すのは一人の声

明日が来る 正気じゃない
月の満ち欠けも置いていく
優雅な日が過ぎてく 俺の周りでは
肌寒い季節が狂った街角で流れる静寂を弾いてく 
俺の周りから