桜花乱舞
はらはら散りゆく花たちの歌声よどうか風に舞え
契りを交わした桜の木の下でまた逢うため


晴れ渡った天色空(あまいろぞら)春風吹き抜け
華やぐ木に語りかけるあなたを見つけた

なびく黒髪 染まる横顔 後ろ姿に 淡い恋心そっと紡いだ

はらはら散りゆく花たちの歌声よどうか風に舞え
契りを交わした桜の木の下でまた逢うため


旅立つ日にむらがる雲蒼天を埋める
身を刺すように降り注ぐは花起こしの雨

想い変わらず 色濃くなりて 広い背中を 瞼に映して帰りを待つ

はらはら散りゆく花たちの歌声よどうか風に舞え
契りを交わした桜の木の下でまた逢うため


限りのある常世の宴心ゆくまで踊れ
乱れ咲こう思うがままにこの人生を謳歌

自由を愛した生き様に私は心底惚れている
命が尽きてもその歌声だけは涯ないから

はらはら散りゆく花たちの歌声よどうか風に舞え
契りを交わした桜の木の下でまた逢うため