真愛なる貴方に、深い深い哀しみを…
冷たい朝と叶わぬ約束
灰の空だけが優しく包んで
許されはしない想いを抱き寄せて
歩いた街並霞んだ景色に
手を繋いだ雨の下
口付け交わした傘の下
声、手、瞳、唇、全て
狂おしい程愛しい貴方
そばに…居られないけれど
互いを求めた凍て付いた心を
重ねた罪が朝靄に溶けて
結ばれはしない未来を手繰り寄せ
紡いだ糸を赤く染め上げ
「君と手を繋いで何時か白日の中を歩きたいね?」
声を閉ざした虹の色
絡めた指先甘く痺れ
手を離した夢の後
口付け落とした傷の跡
千切れた糸が涙になり
壊れた心を隠し独り…泣いた
今も…
僕の裏切りで解いた左手を
誰よりも深く愛しています