なんて言う名前だっけな
街角に静かに佇むあの娘は
見慣れない青い目をしてその実は怯えてて
煤けて寂れた街にお似合いの真っ赤な苺になったら
親さえも君のことを忘れるさ
わずかばかりのはした金で
夜鷹の懐に手を入れて
せつないまぐわりに夜を黒く染める
これが現だとは思わないのかい
夢ならば 夢ならば 夢ならば 君は誰
夢だけでは腹が減る
希望だけでは路上でのたれ死ぬ
道行く人が皆どこか幸せそう
そう 見えるのは君だけのものさ
腹のそこまで味わいな
喉の奥まで
夜鷹の懐に手を入れて
せつないまぐわりに夜を黒く染める
これが現だとは思わないのかい
夢ならば 夢ならば 夢ならば 君は誰