UTOPIA
忘れかけていた甘い微熱
身体を駆け巡る鼓動

飛び立つ鳥の背に託した美しい夢が今
この手に舞い戻る

絶えることなくこの頭上に広がる
空の向こうに声を響かせたくて
はるか遠くまだ見ぬ君の元へと
今、羽ばたく


かじかむ指先が求めたのは
たったひとひらのやすらぎ

旅立つ君の手に託した幼い夢もまた
再び、時を刻む

限りなく続く悠久の大地へ
力強く踏み出した一歩は
やがてこの胸に秘めた炎のように
瞬く

教えてくれた優しいまなざしと、この感情
新しい明日とそれぞれの未来(みち)、
光差す方へ

探していた理想の場所なんて
今は霞んでまだ見えないけれど
空も大地もすべてが交わる奇跡
「今、会えた…」

絶えることなくこの頭上に広がる
空の向こうに声を響かせたくて
はるか遠くまだ見ぬ君の元へと
今、羽ばたく