嗚呼 道の終わりに 踵返せず 生き惑う
只 両手に空 雲高く
時計仕掛けの かすむ青さに何を見る
夢も現も真中に寄らん
踊る弁天さんもアリと聞く
ぼやけ眼は壁の傍で あぁ揺らぐ
飛べぬ古びた理の先 嘆きと共に日は沈む
有りや無しやの垣根を越えて 法師は語る
「定まらぬ…定まらぬ…なんとなく…定まらぬ…」
誰が唄がまだ響き 鳴り騒ぐ内か外か
上に下にただ歪む 実に実に不確かな目よ
ほどけた記憶 糸と糸
結び直せと鳥の声
動かねばねば この先は
生きた屍の無間坂
待てど暮らせど春は来ぬ
開き直れと鳥の声
統べる事など出来はせぬ
いっそこのまま ケセラセラ、ケセラセラ
強がれ 弱さ
誰が唄がまだ響く 生き騒げ 一か八か
上に上にただ進め 実に実に不確かな日を