MUROMATIC NIGHT
風に 揺れる 街頭の 明かりはもう
いらぬ くらい 高速は明るくなっていた

くもるフロントガラスの向こうには
遠く鉄の塊群がっている 霞んでいる

テールランプ 閑散と あの街は今
午前6時 空気は眠っている
不意に揺れた俺の頭には
冷めたホワイトノイズ ただ響いて

赤いランプとあの街を見ていると
俺はなぜか君を思い出す

揺らいでる切なさを
嫌って忘れてうなずいて
無視してる俺は
まさに危ないヒト

何もかも上書きで
投げ出した後の感情と
午前六時の街は
よく似ていた

明るんでいく高速
流れていく