early white
夢うつつ まどろむ中
意識 浚われて
雲間から射す 光りに
手を伸ばしていた

静寂の時に 耳をすませば
誰かの声が遠く 聞こえる

世界は不条理だね 卑屈にもなるよ。
そう呟いて君が笑った 冬の日

しんしんと たゆとうもの
心は 揺らいで
色付いた 景色の果て
白く 彩られて

澄み渡る風に 導かれよう
夜明けの足音 辿って

冷め遣らぬ夢を 描いた少女の
カンバスに咲いた 小さな雪の花

世界は不条理だね 卑屈にもなるよ。
そう呟いて君が笑った 冬の日