月下錯乱
とにかく泣いて 嘘を吐いた
取り繕って ほくそ笑む
誰と居たって 独り善がり
堕ちて 堕ちて 逃げて 逃げて

綺麗な物が 大そう好きで
地に這う蝶を 掃き捨てる
正しき教養 幼少 愛情
零れ 零れ 落ちて 落ちて

隙間を縫って 忍び込んだ
貴方様の 腕の中
運命なんて 思い込んだ
そういう そういう 遊び 遊び

隣に寝息 独り起きて
一人でないか 確かめる
夜風に窓帷 なびく今日も
ゆらり ゆらり ゆれて ゆれて

嗚呼、毎夜、毎度
安らぎなど無し
嗚呼 付けを払う
狂いの果て

月よ 月よ 輝いて とめどなし
乱れ 崩れ 壊れて ゆく様に
嗚呼 好きよ、好きよ、抱き合えば、事も無し
縋り 縋るほど其は遠く 薄く沈む

十七早々 世渡り上手
誘ってもっと艶やかに 唄ってもっと理想高く
色を 色を 染めて 染めて

菓子折り持って行きましょうか
甘い物はお好きですか 
はたして 花を 咲かせましょう
そういう そういう 遊び 遊び

嗚呼、毎夜、毎度
蜘蛛の巣 張らして
嗚呼 何を満たす
わけでもなく

月よ 月よ 煌いて 永遠に
届くはずのない 願いを掛けて
嗚呼 好きよ 好きよ 抱き締めて 幾度なく
縋り 縋るほど其は遠く 薄く沈む

移ろう妄想にそっと手を伸ばす
高揚 双方 大層 繁盛
儚き妄想にそっと手を伸ばす
間も無く 絶頂 大層 好調

嗚呼 胸を侵す 
孤独を 置き去り
嗚呼 踊り回る
狂いの果て

嗚呼 月よ 月よ 輝いて とめどなし
乱れ 崩れ 壊れて ゆく様に
嗚呼 好きよ、好きよ、抱き合えば、事も無し
縋り 縋るほど其は遠く ただ遠く

ねえ  月よ 月よ 煌いて 永遠に
届くはずのない 願いを掛けて
嗚呼 好きよ 好きよ 抱き締めて 幾度なく
縋り 縋るほど其は遠く ただ遠く

嗚呼 月よ 月よ 輝いて とめどなし
ねえ  月よ 月よ 煌いて 永遠に