私のクラスのさっちゃんはね さとしっていうんだほんとはね 小さい頃は泣き虫で とても小さい男の子
私のクラスのさっちゃんはね 牛乳が苦手さ ほんとはね 小さい頃に誰かから 「飲むと背が高くなる」と教えられたみたい
だから背も伸びてすっかり男らしくなっても 魔法の飲み物と信じて飲み続けてるんだよ 少し涙目でがんばる顔 可哀そうね さっちゃん
私のクラスのさっちゃんがね 遠くへ行くってほんとかな とても仲良しなわけじゃなくて ただ席が隣だっただけ
だから忘れ物をよくする 忘れっぽいさっちゃん 地味な私のことなんて すぐに忘れちゃうんだろな
鈍感な さっちゃん 私の気持ち気づかないまま笑って手をふるよ 鈍感な さっちゃん 寂しいよ さっちゃん
私も手をふるよ 笑ってさようなら さっちゃん