ハミング・バード
「今夜、この木の上で待ち合わせしよう。
きっと素敵な夜になるハズさ!

空で飛び交う そんな言葉がうざったくて
役立たずの羽根で隠したのは…

仕方ないよ、僕は飛べないんだから
仕方ないよ、この気持ちは分らないだろう

今日もこの木の下で僕は一人っきり
だけど楽しそうにうたうのさ
いつだって本当は楽しくなんてなかったけど
役立たずの羽根で隠したのは…

分かってるよ、僕はうたが大好きなんだから
分かってるよ、僕に何が足りないのかってことを

誰よりも 僕はうたをうたってきたよ
本当は伝えたくて 仕方なかったんだ
小さな 羽根で必死に隠した心
傷つくのが怖くて 孤独を選んだ


伝えたいんだ この星空に心動いたことを
伝えたいんだ この木の下にキレイな花が咲くことを
聞きたいんだ 君が僕をどう想っているのかを

役立たずの 羽根が今まで何度も
涙を拭ってくれたじゃないか!
飛べない僕でも うたをうたえるよ
傷つくのが怖くても 幸せになるために

「今夜、この木の下に来てくれないか?
君に聴かせたいうたがあるんだ」