光るクロ
                           作詞、作曲 成瀬悠也
僕らが生きるこの世の中はお世辞にもきれいと
言えない世だから、その上を歩く僕らは当然、
お世辞にもきれいと言えなくなるだろう。


そんな汚れた手で目を擦るから、
視界は当然、黒くにごるだろう。


もう見えない。もう見えない。きれいなはずの夢も黒く。
そんな目で生きるから、人の善意すらクロく。
触れられない。触れられない。もう二度と光るものは。
黒い手が光を濁し、きれいとは言えないモノがまた生まれる。


僕は気付いた。クロい僕の手が光に触れれば汚れは落とせると。
光る誰かを黒く濁して、誰かを犠牲に汚れを落とす僕。


生きる事で触れてしまった誰かを汚し続ける僕は何だ。


もう見たくない。もう見たくない。僕のせいで汚れる人を。
汚れが落ちたシロい手で、汚れたココロを確認。
また汚れたテをきれいにする度にココロは汚れ。
モウ、ニドト、キレイニ、イキル、コトガ、デキナク…。


僕らが生きるこのヨノナカは心からきれいと言える日は来るのか。