見えない君に届く声
止まった足音。
気に止めず向こうへ。
声のする方へ。
手一杯の期待を背負って何を請う?

繋いだ手を離して独り。
奥歯噛みしめて。
精一杯の笑顔浮かべて何を想う?


「曖昧」に溺れたくて
騙し続けてるその心。

うんざりさ。

隠したその手が持て余してる
痛みが邪魔なんだって言ってよ。


見つけて見つけて僕の声。
今君の傍にいるんだよ。
見つけて見つけて僕の声。
失って気付きたいなら今はそのままで。


届かぬ夢見つける度、
少し心が救われる。
でも、
歩んだ日々見つめる時、
数多の祈りが僕を責めるから。


止まった明日を
くぐり抜け向こうへ。
過去は無に解けて。

消えない今日は
今更僕に何を問う?


傲慢な思い込みで
しがみついていた脆弱なエゴ。

押し付けてさ。

乾いたこの手が欲しがる
陳腐な結末なんていらない。


見つけて見つけて僕の声。
今僕はここにいるんだよ。
見つけて見つけて僕の声。
彷徨った果てで僕を呼ぶ、響く君の声。

ひとつになって僕らの声。
今僕の傍にいるんだね。
見つけた見つけた君の声。
背負ったって無理したって向かうんだって。
その声に。