runnin' drunker
半月板を端(ハナ)からイワせ
走るのも歩くもままならず
両膝 締め付けもがいても
揚がらない 動かないジレンマ

攣縮した 足とどまれば
エンドルフィンが 枯渇し尽きて
蘇る千々数多の痛み
狂う鼓動の悲鳴が

鳴り止まぬ 幾千足音の中
遠ざかる 宿敵の影に
返り咲く 道求め君の胸に
奮えるは 不屈の意志


積み上げ 肥大した傲慢(プライド)は
距離を重ねるたび剥がれ落ち
残る道のり 数えるばかり
勝る弱気に 負けられぬ意地

生命(いのち)の雫 胃に注いでも
すぐに干上がる粘膜上皮
焦りとともに速まる呼吸
ふいに痺れる手足が

終わりなき 地平を臨み 君は
その果ての果てに何を求めて
苦しみの螺旋にまた飛び込み
ひた走り続けるrunnin' drunker


猛る行軍 熱にほだされ
アドレナリンのレベル振り切り
抑えきれない 臨界速度
Burn out! 後からツケがくる

筋線維 処々で引きちぎれて
ミオグロビンが体を廻り
意識根こそぎえぐられる中
つなぐ一縷の光が

轟ける激励 喝采の中
九の強さ 一の重圧受け
それでもなお動かぬ脚を抱え
駆けずり回れ!

鳴り止まぬ 幾千足音の中
ついに捉えた 宿敵の影に
君はまた 尽きた身体ふり絞り
昂ぶるは 不滅の意思