声を潜めて泣いていたこと
かける言葉選べないまま
傷つきながら歩いた道を
濡らす音響く夜に
とめどなく降る雨俯く横顔
届かない距離で何度も名前を呼ぶ声
この雨の中火を灯せるだろうか
次の朝を迎えるまでに
「癒えることのない傷を
いくつ受けて強くなれる?」
虚ろなままで問いかける声
答え探す小さな肩
確かめることさえ出来ない暗闇
枯れ果てた声で誰かの助けを呼ぶとき
傘広げ待つ人声が聞こえる
次の朝を迎えるまでは
この夜が終わるときまでは
誰も僕らを見つけられない
繋いでは解けていく
それでも朝までは
心の火が灯る音が聞こえる
傷ついたままで明日を迎えに行ける
どうか消えないで不器用なままで
次の雨を迎えるまでは