ハリボテランド
食えない豚でも そうさファンキーでいられる
焦げた臭いが漂う世界さ
何かを真似た怪しげなモンスター
合図するまでそこで待っていておくれ

呼ぶ声がするが 聞きたくはないんだ
脂にまみれた固く臭い肉を捨てる
だけど誰かがまたそれを口にはこぶ
ほらまた聞こえる「こっちへおいで」

さぁ行こうか 手招くハリボテランドへと
沈みやしないと信じて
穴だらけのその船で行こう
狂ったように揺さぶり尽くしたなら
また快楽を探して 深く深い
航海という名でその暗い海へ

冷めた目をした トリッキーなプレイヤー
行く手を阻んだ 物憂げな理性を捨てる
だけど誰かがまたそれを拾い上げる
ほらまた聞こえる「戻っておいで」

さぁ引こうか 何かが壊れてしまう前に
進めやしないと信じて
嘘だらけのその世界を出よう
狂ったように慰め尽くしたなら
その誘惑を塞いで 白く白い
日常という名の守るべきリアルへ

今誰かに見られているような気がした
うるせぇな 気のせいさ 惰性を許して
はみ出し 踏み出し 踏み外していこう

阿保らしい 馬鹿らしい みすぼらしい
ふてぶてしい 素晴らしい そのシェアをロックして
見つからぬように そっとそっと
そのドア強くノックして

さぁ行こうか 彷徨う生い茂る樹海へ
迷いやしないと信じて 泥だらけのその靴で行こう
狂ったように嗅ぎまわし探して
ハチミツにも似た 甘い甘い
痛快というそのただ一瞬の罠へ

さぁ行こうか 手招くハリボテランドへと
沈みやしないと信じて 穴だらけのその船で行こう
狂ったように揺さぶり尽くしたなら
また快楽を探して 深く深い
航海という名でその暗い海へ