真夜中のエキゾチカ
地下鉄に揺られては
お前の唄を口遊む
嗚呼、脳に艶やかな
お前の唄が嗚呼、鳴る
終列車

歩廊にベルはLALALA
慌てて途中下車決め込む
此処は嘗ての俺やお前
又は彼や彼女が巣食ッた街

俺は酔いどれ
朝を待つ
阿婆擦れが咲く
あのBARで朝を待とう

素面じゃ見誤る
底へ続く泥酔い道
自動販売機に投げ込んだ
小銭の対価と一転び


カランコロンとドアを開けりゃ
半裸なマダムが酔い潰れてる
嗚呼、脳に艶やかな
お前の唄が嗚呼、再び

(口笛が…)

口笛が吹けたなら
こんなにも苦しくない
お前が紡ぐ言の葉は
一々一々胸を刺すから

俺は酔いどれ
穴倉出て
赤目点に向け
抗う 朝の日を

軽薄に見違えた
街並みはパステルカラー
原色に鮮やかな
お前のルージュは
昨夜も唄に濡れたのか


お前の唄のグラマー
肉と血でお前と成る
モチーフを俺に置いた
血塗れの節は枯れずのままか

お前の唄のグラマー
肉と血でお前と成る
百花繚乱に狂った
血を吐きお前は
今宵も路傍のエキゾチカ


さらば!
愛しき泡の日々