偽りを朝が暴いて
夜がそれを
飲み込むころ
ひとつだけ
うそを
ついた
伸ばした手を
するりと
すり抜けていく
何度も
壊れて
なくして
忘れて
崩れて
集めて
崩れて
見つけた答えを
踏み潰して
どこにも
行く場所なんて ないのに
疲れた笑みで 何もないところを見てた
見えなくなる前に
すり抜けていった
どこかへ
忘れて
忘れて
思い出して
なくして
見つけて
またなくして
太陽が昇り またうそがはがれる
真実はそこでくさったまま 汚れていた