『碧は鏡の王と契約をした』
白い月灯りに浮かび上がる校舎
硝子が飛び散る廊下 幾度目かの蛮行
人はとても冷酷 他人を陥れる
だから線を引いたんだ そこに居たくはない
この世に生きる誰もが 一度は望んだ
禁断の力を手に入れたら
素晴らしい事だと 思うままになると
抜け殻になるなど 気が付かずに
聴こえるはずのない耳へと
どこからか流れてくるあの音楽
現実だと思ってた城の真実は
人形が踊る朽ちた遊戯盤
そんな碧に声をかけてくる少年
ほら 映画的に時は動く
懐かしい希望と 懐かしい温もり
それでも疑いを拭いきれずに
朝も昼も夜も灰暗い幻想から
逃げ出したくて宝石を失くした
闇に不釣合なその手を掴んだら
初めて言葉を紡げるのかな