昇ってく雪を 見た事があるんだ
光指す方へ 拡がって消えた
その先が空か 判らない
此処が地上かさえ 判らないから
昇ってく雪を 見た事があるんだ
きらきら輝いて 遠くなった
今でもはっきりと 覚えているんだ
あの日の君を 忘れたのに
だけどただひとつ 判ったんだ
あの日の言葉 その意味が 今更
昇る光の粒 手を伸ばしたんだ
僅かな感触 すり抜けてった
“サマースノー” その名を知るのが遅かった
もう教えてくれた 君が居ないから
もし例えるなら 水槽みたい
四角く遮断された この空間
確かに感じるのは 君の呼吸の音
それが昇る雪の 正体だった
サマースノー 光の向こうには 何が待ってるの
そこにいけば 何か判る ならば
手を伸ばすよ まだそこに在るのなら
眩しくて 目が痛むけど
サマースノー 散らばった君の欠片集め
全て届けるから