都会の白昼夢
非常口の緑色、僕を照らして綺麗。
非常階段上れば、ビルの景色が綺麗。

走ってるよ路地裏、ゴミが落ちてて不快。
濁ってまた霞んで、擦れる意識は奇怪。

人がいなきゃ、都会も素敵だと思うんだけど、
もう、それは、都会じゃない。

どこかの森で小鳥が鳴いている。
遠くの海で鯨が泳いでいる。

困ってまた迷って、揺れる意識は終わり。
明後日には間に合う。僕の心の準備。

僕が望んだ、景色になったのはいいんだけど、
もう、君が、いない。

どこかの森で小鳥が鳴いている。
遠くの海で鯨が泳いでいる。
綺麗なものはたくさんあるんだな。
ここにはずっと黙った僕がいる。

都会の白昼夢。