冬の夜に気付く 涙の跡
窓の外は白く輝いていた
明るい声 繋ぐ手には 喜びがあり
ネオンで彩られた街を歩く
白い息を吐いて この両手をしまい込んで
来ない人を待つ寂しさに沈んだんだ
辺りの温かさを羨んでは
センチなJazzを聴いて
悴んでいた
しかし何かがあの日
吹っ切れたような気がした
流れに身を任せて
焦る必要は一つもないんだと知った
たった一つ考えるだけで
こんなにも世界の色が変わるんだ
この雪は溶けるのかわからないけど
いつか微かな火が灯るのを待とう
春の訪れは思ったより遠くはないはずだ
あの西の空 陽炎の茜
今はそんな景色さえも心地良いんだ
たった一つ考えるだけで
こんなにも世界の色が変わるんだ