Flower_Live/2018/5/26
亜麻色の轍の縁を避ける様に咲き渡る
名も知らぬ花

思えば我が辿りし路 世風にただ吹かれた
掻いなでした時間(とき)

*たゆたふ想いの隙間に
とうとうと注がれし涕(あめ)
ただ青白き冬の空を仰ぎ
風に占ねる 来る日を


緑青(さび)色に苔生す壁の中ほどにしがみ付く
薄紅色の花

例えばこの躰朽ちて 土に還りし時は
せめて君の糧に

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