朱色の里
もうずっと頭が痛い 吹き上げる風にたじろぐ
押し出さないで あたしを隠して
何だってこの指を振れば 誰だって歌を歌えば
思い通りになるような 気がしていたのに

できてたことができなくなって 見えてたもの見えなくなって
捨てる為に選んだ訳じゃない ならどうして何も残らないの


有り得たかもしれない未来や 選ばなかった道のゴールを
振り切る勇気 誰か下さい
足元に散らばる夢を 拾うことも踏むこともできずに
自分の値段ばかり まだ気にしている

笑うことに失敗して泣いて 泣きたい時に泣けなくなって
大人になるってこんなものなのか もう大人だから誰にも聞けない


聞こえてたメロディ零れていって ただ楽しく歌えなくなって

くすぶる朱色 目に見えて滑稽
みんなあたしを 笑ってるんでしょう

できてたことができなくなって 見えてたもの見えなくなって
捨てる為に選んだ訳じゃない ならどうしてこんなに苦しい


太陽にはなれなくても 焦がれては痛む毎日でも
自分の朱色 いつか届くのかな