クロワッサンとくるみぱん
あの日の僕らを 何度も 何度も 振り返るんだ
君に伝えられた事が もっと もっと あったと思うんだ
例えば この生乾きの 心の中の瘡蓋
雨の日の街を 独り歩く
不意に思い出した 君と行ったパン屋さん
君はたしか クロワッサンを
僕はたしか くるみぱんを買った
そしてたしか あの夏話題の映画を見に行った
あれから明確な答えも見つけられず離れていって
崩れ落ちそうな体 デコボコな路を 歩いてきた
あれから僕は 何度も 何度も 躓きながら
君に伝えられなかった言葉
ずっと ずっと 悔やんでいるよ
うまくいかないって言葉 眺めたりして
あの映画の続きを 君は見たかな
死んだはずの主人公は とっておきのキスで甦った
この先何が起こるかなんて
本当に誰も分からないよな
だから僕は君に伝えられなかった言葉達と共に歩いていく
あの日の僕らを 何度も 何度も 振り返るんだ
君に伝えられなかった言葉
きっと きっと 忘れないよ
うまく行かないって言葉 眺めたりして
それでも僕は 前を向いて 躓きながら 歩くよ