「消えたい」と呟いて 非常階段を駆け上がる
手摺を越えたら片方の靴が 僕の代わりに身を投げた
手放した青い鳥 幻想を抱き過ぎて
無様に生き残っているだけ 僕のこの手 汚れている
失意や柵 絶望 被害妄想 その他すべて
固く詰め込んだ鞄に 押し潰されて呼吸を忘れる
想像の中で君はいつまでも 綺麗に変わっていく
産まれたての仔猫のような 儚さで
逢いに行くよ 僕は自由だ
さあ目を見開き 腕を拡げ
この足を踏み外して 空は迎え入れてくれるのか
妄想の中で僕は今でも 君を汚してる
覚えたての子供のような この仕草で
悲しいことなんてない
忘れられるのは死ぬより辛いことだから
此処は果てだろう 違うのか
ああ僕は 何処まで行けばいいんだ