全ての始まりは あなたの言葉でした
何度も肩を震わせ 泣いたあの夜
夕暮れの町に あの子の香りが
にじむ空を見た
ひこうき雲
さらば愛しき日々 永遠の別れよ
おまえの骸は 深い海の底
静かに眠れ
青い春の 歌が終わる頃には
傷もまた癒えるんでしょ
涙枯れ落ちた 夜が明ける頃には
夢もまた見られるんでしょ
全ての始まりは あなたの言葉でした
悶えて 崩れて ちぎれて 消えた
目を閉じれば見える町の灯と
遮断機の降りる音
手を振る二つの人影を
消し去るように電車が通り過ぎていく
青い春の 歌が終わる頃には
傷もまた癒えるんでしょ
涙枯れ落ちた 夜が明ける頃には
夢もまた見られるんでしょ
あの日までいた 町が眠る頃には
人もまた 出会うんでしょ
泣けばいい 踏切を渡る頃には
きっとまた笑えるでしょ
全ての始まりは あなたの言葉でした
鍵もかけず部屋を出た 朝焼けの町