厚い雲が夜を抱いて
きみを連れて来る
静寂を破って、響け
幾つもの祈りを繋いだ詩
白く染めて 何もかも
ひとつの面影も残さぬように
綴じ込めて
思い描くきみの姿を
溶かしてしまえば
この足を縛る楔さえ
柔らかなきみを誘う奏でになる
白く染めて 何もかも
ひとつの面影も残さぬように
焼き尽くして
きみに触れた指先さえも
優しい幻に埋れたまま
白く染めて 何もかも
ひとつの面影も残さぬように
綴じ込めて
燃えて、消して。
逃げ出す前に
きみに触れた指先さえも
夢の中で会えたなら
全て嘘だと、言って