by akane
有りの侭の君が好きだった 造った笑顔も要らないのに
これが総て漂う誰かの夢であれと手を握った
暗闇で手を伸ばしてる 夜明けの光に憎しみを奏でて
何も変わらない時間の中で 自分だけが変態していく様...
何時からか偽者だけが最期を 見れるような気がしてた
夢の中ではまだ二人がね 手を取り合って微笑って見せた
ただ、それがひたすら幸せで 夢に気付かないフリを...
照れくさかった言葉が胸に刺さったまま
もう居ない君の声、形、匂い、触れられない幻想
切なさや残した事が胸を縛り上げる
壊れかけた記憶の海と珊瑚の砂 淡い太陽に焼き消され
理想を掲げて視線送る 掛け替えのない愛を知った
世界で唯一届くのはこの手だけ...?
有りの侭の君が好きだった 造った笑顔も要らないのに
これが総て誰かの漂う夢であれと手を握った
桜が散り 蝉が鳴いて また一年
季節は廻り やがてほら...
ふと空を見上げると君が居て 過去の呪縛に捉えて消える
灯を無くした部屋の片隅で 膝抱え涙に追われる
廻り廻るよ君が居なくとも 変わらぬ息に吹かれて消える
十月、君の生まれた日なら届くかな この掌
戻らない時間と現実に 刹那の夢に溺れて眠る
眼を閉じる其処には君が居て 眩い色彩
何度も愛した感触が 温もりも優しさも全部
詰まってる僕が二人分の幸せを得よう