短大一年の時、実習で保育園の子供達と過ごした日々を、僕は忘れない。
実習最後の日、子供達が歌をプレゼントしてくれることになった。子供達はお別れの涙を流し、唄が終わる頃にはみんなぐしゃぐしゃな顔で....気がつくとみんなのことをギュッと抱きしめていた。すごく嬉しかった。たった一、二週間の出来事だったがその見えない絆をみんなは唄で、気持ちで...僕にくれた。僕も伝えたくなった。真っ直ぐで、迷いのない、ありのままを、この音で。
誰もが感じてきた幼い頃の素直な気持ちはすっと人の心の奥の奥へ届くことを信じて、僕は今日も歌い続ける。