Mar20
ツーオブアス
2012年3月20日 ユッキー
最近久々につげ義春漫画を読み直してる。

有名な「ネジ式」が面白いのはもちろんだけど、個人的には、その辺の河原で拾った石を売ろうとするダメ人間が主役の話が好きだねえ。

なんだろうか、あのダメっぷりは笑。もはやシュールっていう次元すらも越えてるね笑。

まったくもってダメなおっさんなんだけど、彼を見てると石を売ってみたい気にもなるから不思議だ笑。

驚いたことに

粗末な石を売る、壊れたカメラを修理して安く売る、など

全部つげさんの体験談らしい。

子供の頃からずいぶん貧乏に苦しんできたんだって。

だからなのかな。かなり現実的な話なのにどこか浮世れしてるのは。

そこにある意味は夢かロマンか、それとも厭世か。

ネジ式は評論家の人が心理学的考察をしたけど、それをつげさんは鼻で笑いながら「全部間違ってる」と言ったらしい。


読む人がどう感じるかは自由。

まちろん書く人が何をこめるかも自由。


作品作りはやはり困難と感動を同時に伴うものなのでしょう。


明るい話でも暗い話でも、つげ作品を読むと、いつも胸の端がちくっと痛みます。
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