とても穏やかな、ある夏の夜のことでした。
私は故郷の島に向かう連絡船の中にいました。
窓際の席に座り、船が陸から離れ、しばらくの時間が経った頃でしょうか。
窓を挟んで、湖のような海が広がる中、
白い光の道がまっすぐに伸びていたのです。
それは遠くに見える島との間に、ゆらゆらと水面に浮かぶ、月明かりでした。
思わずその光の道を追いかけてみると、道の途切れたその真上に、くっきりと月が浮かんでおりました。
薄暗く暖かな海と、あまりにも冷静で無表情な月。
私は水面に浮かんだ月を眺めながら、なにか不思議な気持ちを覚えました。
目の前に差し伸べられた光の道を、月に向かって
まっすぐ歩いて行きたいと思ったのです。
私は故郷の島に向かう連絡船の中にいました。
窓際の席に座り、船が陸から離れ、しばらくの時間が経った頃でしょうか。
窓を挟んで、湖のような海が広がる中、
白い光の道がまっすぐに伸びていたのです。
それは遠くに見える島との間に、ゆらゆらと水面に浮かぶ、月明かりでした。
思わずその光の道を追いかけてみると、道の途切れたその真上に、くっきりと月が浮かんでおりました。
薄暗く暖かな海と、あまりにも冷静で無表情な月。
私は水面に浮かんだ月を眺めながら、なにか不思議な気持ちを覚えました。
目の前に差し伸べられた光の道を、月に向かって
まっすぐ歩いて行きたいと思ったのです。
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