Nov21
虚無虚無エブリバディ
2013年11月21日 松本
 「あめのうた」を録音しました。この夏ひとりでライブする前にやるかも!と告知していた曲です。
 この曲は忘れかけていたものだったんですよ。録音の日、ホントは他の曲に取り組んでいたのですがそちらの方はうまくいかなかった。
 そこで同じポジションにカポつけてるからと気晴らしに「あめのうた」の出だしをポロンポロン弾いてみたらなんか欲が出てきて…そのままこっちの方をやっつけてしまったという顚末でした。

 さて「あめのうた」についてです。曲調のわりに詞がなんだか虚無的だけれど、露悪とかそういうのでもなく、老荘風というか、陽気な虚無っていったらいいのですかね。虚無虚無エブリバディ!みたいなノリの。
 この“虚無虚無エブリバディ”って響きが好きなんですが残念ながら僕の作った言葉ではありません。いつか何かの雑誌でみたのを覚えていたんです。
 僕はこれは「カムカムエブリバディ」をモジったものじゃないかなとみている。マレーの虎→マネーの虎、的なやつですね。

 「カムカムエブリバディ」とは「証城寺の狸囃子」の英語バージョンの題名のことでした。ネット検索するとすべらない話?関連で話題になったことがあったそうですね。
 このバージョン、戦後まもなくできたものらしいのですが一応今でもきけます。ただもう滅茶苦茶である(笑)興味ある方へ…
http://www.youtube.com/watch?v=BVCDxRODpgk

 本家「証城寺の狸囃子」というのがこれ作詞野口雨情、作曲中山晋平のゴールデンコンビの作品なんですよ。紹介したいのがこの中山晋平がピアノ伴奏もしている平井英子バージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=FeMaFJsvm9w

 なかなか刺激的でしょう。童謡について語ると長くなりますので端折って書きますが、はい、そもそも大正の童謡運動というのがカウンターカルチャーだったという経緯もありますし、我ら軽音楽を楽しむものが童謡から学ぶべきところはまだまだたくさんあると考えています。
 今回の「あめのうた」にもやはり童謡心みたいなものがはたらいています。雨情晋平作品なら「兎のダンス」にちょっと似ているかな。
 他の曲でいうと「ロンドは鳴りやまず」なんてわらべうたの“あんたがたどこさ 肥後さ”だしね。

 おっと余談ついでにネタばれし過ぎたかな。
 このあたりで木の葉をおでこに貼って、と…
 タヌキ隠れだ、ポンポコポン!
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