THE ROMANCE JOE

興ざめである。



気の早いクリスマスの飾りが、非常に興ざめなのである。




新宿の高島屋に行ってきたのである。

ある筋からクリスマス用の飾りつけを頼まれ、それに必要なものを買い込むためである。

ツリーやら、その飾りやら、置物やら、電飾やら、ぬいぐるみやら。

それならば、ということで、信頼のハンズへと足を運んだ次第である。



新宿は我が庭。勝手知ったるルートでトコトコ歩いていく。



高島屋の前の広場に入る角を曲がった瞬間、びっくらこいた。

もうクリスマス用のイルミネーションが完成しているのである。もう、ギンギラギンのがっぷりよつである。



なんなのだ。



あぁ、もうクリスマスかぁ・・・ってまだまだ先ですぞ高島屋殿っ、っていうノリツッコミを心の中で唱える。

これが嫌なのだ。

未だ11月中旬。中旬なのである。

12月に入ってからならわかる。しかし、十一月も未だ中旬だというのに、無理矢理クリスマス気分にさせようとする、その押し付けがましさ。まるで商業戦線が目に見えるようである。

これが、毎年この時期のトムを興ざめさせる。



クリスマスは好きだ。

素敵に着飾ってゆく町並みは、毎年自分をウキウキさせてくれる。

何があるというわけではないのだが、今年も聖夜付近は楽しみである。

その楽しみなクリスマスの前に、決まって毎年がっかりさせられるのだ。

しかし、これも素敵な聖夜に向けてのお膳立てと考えれば、少しは気も晴れるというものである。

仕方がないことも、たくさんあるのだ。




にしても、



綺麗なイルミネーションだねぇ
（＊写真はオリジナルブログにて）